妻と酒器とエイリアン

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エイリアン

2012年1月21日(土)

ここ数日注文物の製作にあたってます。

ほけきょ庵に体験で遊びにいらした方に
店内展示で飾ってあったエイリアン形の急須がウケタらしく
こんな感じの酒器が欲しいとリクエストを頂きました。

製作依頼者に、イメージする酒器の大体のイメージを伝えていただき、
それを元に私が画用紙に鉛筆でスケッチを起こします。
ネットを介して確認いただき一発合格。GOサイン。

そして今度は。妻がパーツをろくろで挽きあげ
程よく乾燥させパーツを合体させ酒器を作り上げる。

そこからさらに彫るのに絶妙な硬さまで乾燥させ、
私が彫刻を施こす。

その後は、妻がほけきょ庵マークを裏底に書き込み。
キッチリと乾燥させ、素焼きし。
釉薬をかけ焼き上げるのですが。

この釉薬をどうしようかただいま検討中で、
材料を取り寄せ中です。

そんなこんな作業を経て、
この世にこれしかない酒器が生まれるわけですが。

壊れたり失敗したりを考慮して最低でも2つ。
恐らくは3つ作り、その中でも、こりゃヤヴァいって位に
最上の焼きあがりの物をお渡しする事になります。


人を雇い経営者をやってると、雇われ時代や、
妻と二人でやってた頃の数倍は様々な壁にぶち当たり
凹む事も多く、今まさにそう言ったゴタゴタを乗り越えんとしてる所なのですが。

そんな時だからこそ逆に
今はあまり作る事の無くなった
こういった手作業で癒されます。

その奥では、妻のまゆみが、伊豆高原のアートスペース。
ギャラリーZEROにて行う春の展覧会に向けて
昼間の店長業務の疲れを跳ね除け盛栄製作中です。


武山まゆみ Gallery Zero ギャラリーZERO


本来なら妻には休めと言いたい所なのですが
「今は無理してでもやり抜け」と言ってます。

決まった休みの日も無く、
たまの休みの日と言っても大抵が午後だけとか。

そんな妻に向かって追い打つように言うのも酷なのですが
私がそう言うまでも無く妻も「その気」でいるのがある意味怖いし。

普通だったら知り合いらと飲みにでも行き
ビールの一本でも飲んで「お疲れ~」みたいな流れが
理想的なんだろ~なと思いつつも。
私も右手首の亜脱臼を労わりつつ彫り続けるのです。

ま~でも、私らから「作る」事を取っちゃったら
馬鹿しか残らないからしょうがない。

今まではそう言うのも一人だったけど
今は妻と二人。そんな生活も4年目に突入。

無言でろくろを回す妻の後姿に
勇気付けられたりする夜なのです。


文章※武山よしてつ


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